2014年7月14日月曜日

米海軍で屈指の潜水艦艦長による「最強組織」の作り方 を読んだ


米海軍で屈指の潜水艦艦長による「最強組織」の作り方
原題は「Turn the Ship Around!: A True Story of Turning Followers into Leaders 」

残念ながら私は、7つの習慣を読んだことがない。ところどころに、出てくるのでそちらを先に読むと理解が深まる気がする。

組織の中で成果を上げるためによく言われるのが、リーダシップ。
この語感からは連想しがちなのは役職的に偉い人が下の人たちに具体的な行動を指示して目的を遂行していくことらしい。
これは昔の発想でとにかく頭を使うよりは手を動かして生産していた時のものらしい。現代のあらかたの問題は知恵を絞る知識労働が多い。
これらは上からやれ!と言われると、とにかくやる気がなくなってしまい思考停止に落ち込みがちでよくないという話だった。

この本ではリーダシップとは命じるものでなく、「委ねるリーダシップ」というもの考案、現場で試行錯誤して成功に導いたというサクセスストーリーだ。


以下は超個人的な感想。
ザ・ゴールとトヨタ生産方式を読んだ後では、昔から優れた現場では暗黙的に委ねるリーダシップが発揮されているように見える。
いずれにせよ、上司は部下に対して客観的な成果を要求している。ただし、そこに行き着くための方法・手段を強要することはない。
あらゆる方法・手段の可能性を潰さないようにルールやプロセスを整えることに注力しているように見える。
また、俯瞰的な立場からしか見えない全体の動きを捉えて成果の要求を行うことにより、各々の現場は求められる成果を発揮することで全体の能率が向上するようになっている。
ここで、現場の人間に「全体最適化を考えろ」「あれとこれをやれ。ただし、この膨大なルールの中でだ(それは頭に入らないほど無駄とも思えるような明文化されたルールだったりする)」
と余計な指示が入ると現場レベルで取れる方法・手段がとても限定されるように感じて個々が発揮できなくなる。
とりあえず、この本は潜水艦という少人数な現場の話であるなぁと感じた。



なんか似た名前の本があったw

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