2022年11月13日日曜日

映画 すずめの戸締り を観た

 本当は夏映画だったのかな~と思いました。

個人的にすごい刺さってしまって、オープニング前からあ~~これは本当にだめなやつだ~とずっと涙たらたらしながら観てました。日常ものに弱いんです。
ストーリーは賛否両論あると思うのですが、私にとってはこの映画をこのタイミングでみれたことはある種の救いになりましたし良かったです。

音楽とかも映像も諸々ツボでしたね。声優さんも本当にすごいなーって思います。

新海監督の作品は、君の名はからみ始めて、秒速5センチメートルや言の葉の庭などをいくつか履修しています。言の葉の庭はかなり好きですが、安定感はやはり、君の名は。天気の子、今作だと感じます。チームがでかいというのはやっぱりそのまま安定感に直結していると思います。それは良い意味です。

この新しい三部作はどれも好きな作品で、面白さとかでいうとベクトルが地味にバラバラだと思っています。だから、どれが好き?って聞くと結構ばらけるんじゃないかなーと。
それにしても、この三部作。どれも震災を扱っているというのは驚くべきことなんじゃないかなって思います。それでいて自分はスッと受け入れられる。中々当り前なことじゃないと思います。

次回作がどうなるのかは分からないですが、監督の作品は楽しみでどのような方向でもまた映画館に行きたいなと思っています。

2022年10月29日土曜日

インド映画 RRR を観た

 これはもう人生の中でよかった作品に入っています。

バーフバリという作品でかなり知られたS・S・ラージャマウリ監督の新作です。RRRもすごいヒットして、その名声を確固たるものにされたと思います。
思うんですが、まだまだ認知は映画ファンの中で留まっているような気がします。
Youtubeでダンスシーンが丸々公開されているのですが、これがもう世界的に再生されて2022年のワンシーンというぐらいになっているそうです。(Youtube社のまとめ動画にもがっつり移っている程度に)

ダンスミュージックいっぱい入っている
ダンスシーンかっこよすぎる
アクションシーンえぐい
ストーリー最高過ぎる

特に侵略戦争が堂々と行われている今、この作品が見れて本当に良かったなと。
映画の設定が1920年代英国植民地時代のインドということで、それで話が進んでいくのですが。人の尊厳や人権を自然に感じられます。こういったことを直視ばっかりしていたらメンタルが持たないのですが、こうやってエンターテインメントに交えて伝えられていくというのはやはり人間の本質なのでしょうか。
(アバター2はそれでも合わない~って思ったりするのでこの辺はなんでもよく感じるというわけじゃなくてビューポイントや感性の違いは普通にありますw)

インド映画というと、とっつきにくい感じを受けてしまいがちですが、本作については明らかにカンフーとかEDMとか我々になじみあるビッグジャンルの影響やオマージュがされていて、スッと身体に入ってきやすい仕上がりになっていると思います。

ムスリムさんとかそのあたりの知識がないとちょっと分かりにくいところはあるかもです。あれ、そういえば本作はヒンドゥー教はほとんど描写なかったようなと今気づきました。今のモディ首相の政策がヒンドゥー至上主義でちょっと問題になっているので、あえて平等に扱っていないのかもしれませんね。

ところで2回観に行ったのですが、そこはあまり音響が良くなくて1回目ほど感動はしなかったです。シンセのうねりや繊細で濃密な低音がうまく再生できてなくて。同じ作品でも再生環境で揺さぶられる感情が変わってくるという事実。


2022年10月13日木曜日

#Linuxのしくみ ―実験と図解で学ぶOS、仮想マシン、コンテナの基礎知識【増補改訂版】を読んで販売イベントに参加した

感想

これは大変お勧めできる一冊になっていました。仕事でLinuxを普段使いしている方や学科の方なら5~6時間で読むことができる塩梅になっていると思います。入門に最適でステップアップした場合の本も紹介されています。

良かった点は次の通りです。
  • 章立てと内容の深さの塩梅が大変ちょうどよくできていること
    • 頭から順番に読むだけで理解できるように十分な配慮がされていること
    • 1章は30ページ前後になっており途中で挫折にしにくいようにコンパクトになるようになっていること
  • フルカラーで理解が容易にできる体裁に仕上げられていること
    • グラフだけでなく、図、表、コラム、章立てなどもカラーになっており、トータルデザインされていること
    • 文字間が詰まっていないこと
  • コンテナ・仮想化などクラウドベースで使っている方が抑えておきたい内容が追加されたこと
  • 実験プログラムが、GoやPythonを知らなくても分かる程度のコンパクトであること。コメントやメッセージは日本語で書かれており斜め読みしやすいこと

4年越しの改定となっていますが全く別の本と言ってよいと思います。前回途中で読むのを止めてしまった方にこそお勧めしたいとまで思いました。章立てと内容の深さの塩梅が丁度良く思いました。コンテナや仮想化などクラウドベースで使っている方が抑えておきたい内容も追加されています。

既に多くを知っている方も簡潔な説明の仕方や図が参考になると思います。 また、意外にこれ知らなかったという発見もあるでしょう。例えば何となく使っているシェルのジョブ管理など

なお、この本の真骨頂はソースコードを写経して自分の手で動かすことにあります。頭で知っていることと肌感覚で理解していることにギャップがあるのは経験があるかと思います。コードも実行するだけよりは手打ちすることがおすすめです。

出版記念イベント

https://connpass.com/event/261999/

ありがたいことに、こちらのイベントについてバーター役として声掛けをいただきまして進行や相打ち役をさせていただきました。
残念ながら録画や配信はなかったのですが、参加者の方からも多くの質問があり楽しんでいただけたようで良かったです。
また、その中で数々の裏話がきけたのでこちらに残しておきます。

資料はこちらに上がっています。

  • フルカラー化と章が3つほど追加されているが販売価格が変わらないのはなぜか?
    • 出版社が頑張っているみたいです
    • 初版は冗長な表記が多く全文を見直しました(実質書き直しみたいなもの)。その結果、既存の部分が減ったので相殺されました。
  • 実験プログラムに、GoとPythonという2つのプログラミング言語が使われているのはなぜか?
    • 1つの言語だけでは実験の目的を叶えられないシーンがいくつかあったから。例えば、Goだとスレッドを作れない(カーネル側でなくGoランタイムが独自管理している)
  • 2つのプログラミング言語があるとできない人は大変ではないか?
    • (nekomatuからの所感)私は2つともできないけど内容を理解するのには困らない程度だったので、あまり言語については気にしなくてよいと思う
    •  
    •  C言語アレルギーの感想が多かったそうだが、Go言語アレルギーの感想とか出てこないか? ー> まだ販売日前なのでその点は不明。
  • 初版は1章当たりが重く見通しが悪かったので、最初に概要があると嬉しい
    • 実は概要も書いてたけど、冗長な文章の中に埋もれてしまっていた。今回は逆に概要も削ってすっきりした
    •  
    • (neokmatuからの捕捉)発表中にも述べたが、1章30ページとコンパクトになったので迷子になることは少ないと思う。また、改訂版だが書き直されているのでぜひ別の本だと思って読んでみていただきたい。
  • C言語が骨董品になりつつあること
  • カーネル屋さんはずっとC言語に囲まれているわけだが、利用シーンは急速に小さくなりつつある。単純に利用者数が絶対的に少なくなっているということに中々気付けない
  • マイコンなどでもC言語以外で書く機会は増えている時代。またソフトウェアの多くはネイティブアプリケーションやWebアプリケーションであろう

最後に全く関係ないですが、私はこの本に書いてあることは全て把握できていました。改めてカーネルが扱っている概念や範囲はそこそこ大きく大変だなと思うとともに、今までのキャリアについてちょっと自信が持てた気がしましたw

というわけで、ぜひお手に取ってみていただければと思います。

2022年9月6日火曜日

虫歯を5本も治した。もう本当に疲れた…

2年ぶり何回目かもう分かりません。

引越しして、かかりつけ医を変えたら治療を薦められたという次第

前回はこちら
左上7番が二次虫歯になって銀のインレーで治療した

今回の治療内容

左上4番は予防的な処置として少し削りました
左下7番と6番。どちらもインレーをしていて二次虫歯の箇所。7番はやってみたら思ったよりも深く麻酔が必要でした。しかし、インレーの処置ですみました。
右下6番は予防的な処置。こちらもインレーで二次。麻酔無し。
右下7番は8番側の裏。(抜歯済みだけど裏でアプローチ弱かった)ぼちぼち。麻酔無し

通院のきっかけ

今回は右上に痛みが出てきたので、定期検診から2か月経ったぐらいですが通院しました。
上述の通り、引越ししたので新しい病院に行きました。
そしたら、肝心の症状のある所はくし張りのようで治療不要だが他の箇所が多数指摘された格好。
2か月前にクリアって言われたから、え・・・?ってなりました。

前の病院も今の病院も、設備投資がしっかりされてそれなりに意識が高い良い先生だと思います。
どちらも自信過剰な感があるのですがまぁそれはさしおいて。

ある医者はシミといい、ある医者は虫歯という

元々、右上4番と右上7番は初期虫歯で観察しましょうと言われて2年近く過ごしていました。
右下については虫歯ではなくシミと説明を受けていました。
それが新しい病院では全て虫歯と診断されました。左下も新しく発覚した箇所ですね。

定期検診で指摘すらされていない箇所は、前の病院がいまいちだったということで納得できます。
一方で、シミと言われたのが虫歯になるとはいったいどういうことなのでしょうか?

新しい先生に言わせるとこれは考え方の差だそうです。
私からすると、今の歯科業界では判断しきれないだけでしょと思ってしまいました。

なお、新しい先生は積極的に削るポリシーだそうです。表面の観察だけでは中の浸潤具合が分からず結局進行していることが多いからとのこと。
実際に、右下7番は的中してしまった格好です。一方で他の歯はそうでもなかった。

やっぱり虫歯は作ってしまったら観察も診断も困難で詰みなんです

定期検診をしても防げぬ虫歯

私は6か月毎に定期検診に通っています。この10年4つのお医者さんに、毎回きれいですね、磨けてますねとずっと言われていました。でも、実際には2年毎ぐらいにどこかしら治療している。
まだ磨き残しや生活習慣に問題があるのか……。もう本当にがっかりしますし、今回ここまで正反対のことを言われたのは初めてだったので、いよいよ歯科業界全体に恨めしい気持ちになってしまいました。いや、まぁ私が悪いわけですが。

治療履歴や症例集めはもっとされるべきではないか

もっと機材が進化したり症例が集まって解析が進むべきなのではないかと思いました。お医者さんの経験や学会・論文を読んでいても派閥とかで傾向が変わってしまうように思われるのです。さらなるサンプル収集と解析に基づいて、もう少し診断精度が均一化してほしいなと思います。


さて、こんなことを書いている私ですが、自分の治療履歴がもう分からない。
どこをいつどんな風に治したかが分からないんです。
治療履歴はトップクラスのプライバシー情報ですが、匿名化などを条件にデータは吸い上げられて医療に貢献するようになったほうが21世紀にはふさわしいように思えます。

また、患者自身もある程度は振り返れるように、標準化された治療履歴電子手帳みたいのがあると嬉しいなと思います。
だって、引越しをしたりしたら治療履歴をどうやって他のお医者さんに持ち込むのでしょうか?

歯周ポケット10㎜

虫歯じゃないですが、横向き完全埋没の親知らずについて歯周ポケットが10mmと大変なことになっていました。

歯の土台になる歯槽骨という骨があるのですが、そこが溶けっちゃっています。
前のお医者んでも歯周ポケットの説明はあったもののレントゲン診断で様子見でよいとされていました。2022年1月ごろにレントゲン撮って指摘なかったけど、新しい病院では画像診断でもやっぱり確実に溶けているから抜歯の治療が必要と言われました。

なので、月末に大病院で入院して下の左右の親知らずを抜歯する予定です。

おわりに

もうほんとうにまいっちゃいました。まだ若いのに不安です。
貯金して歯が全部なくなっても安定したインプラントできるように頑張りたいともいます。(あきらめの極致)
経緯から非常に不快な気持ちになりました。しかし前向きに考えれば、左下7番もインレーの範囲で処置できたし、歳をとるほど歯槽骨の回復が悪くなる親知らずの抜歯の機会を得ることもできました。
歯については放置していいことはなくて、用経過観察でも処置でもやっていくのがベストです。
歯医者さんや医療メーカーの方々には、もっともっと医療技術を高めていただき救っていただければ幸いです。もちろん、自衛は頑張ります。

フロスは大事


研磨剤無しなので電動歯ブラシとベストマッチ


歯の再石灰化に必要なミネラルを補給


2022年9月3日土曜日

映画 ブレッドトレイン をみた

 ブラピだけど、これはアクションどか~ん映像どーんなお金をかけたB級感ある作品だろうなと思って観に行く予定はありませんでした。
友達に誘われたのとちょっと別の記事を読んで気になったので観てきました。

\完全に予想通りでした/

お気に入りのアクションカットは冒頭のブリーフケース使うところです。
あれこれ詰め込んでる割にストーリーもうまく収めるなーと思いました。音楽との合わせもばっちりです。あと衣装や世界観の作りこみが凝ってて素敵。

観てから気付いたのですが、監督がDavid Leitchさんだったんですよね。
ジョンウィックやMr.ノーバディの方です。
尺は普通にあるのですが多少短くとも登場人物は一人減らした方が余裕はあったように感じました。

面白かったし見ごたえもあるけど、どーにも刺さりきらない何とも言えない気持ちになったので久しぶりに筆をとりました…w

原作はこちら