一人暮らしを始めてから出費があまり把握できてないことに気付いたので調べたいと思いました。
飲み会の他に、地味に家電や家具を買い増したり、東京に出たりする交通費など…。
出費を確認するには家計簿だ!ということで、スマホで手軽に使えるアプリはないかと調べてみました。
実際に使ってみると、アプリ(サービス)によって性格がだいぶ異なることが分かりました。
自分は、Zaimが合ってると感じて1ヶ月以上使っています。
- Zaim
- THE家計簿、アプリは一番使いやすい気がする。
- 出費はカテゴリの中にさらに使用用途を選べるようになっていて細かくつけられるのが嬉しい
- マネーフォワード(ManeyForward)
- 金融連携機能が売り。対応数は圧倒的No1
- 出費はカテゴリ指定。テンキーが小さめ
- MoneyTree
- Android版はベータ。
- 出費登録するのに2ステップかかるので候補から外れる
便利だけど危険すぎる金融連携機能
いずれのアプリもクレジットカード,交通系ICカード,nanaco,銀行口座を登録するとデータを取得、整理してくれる機能がついています。
対応してるサイトはサービスによってかなりまちまちです。事前に自分が使っているサービスが利用できるか確認しておくといいでしょう。
入ってくるお金と出て行くお金だけ抑えておけばよいのであれば、全自動でやってくれるわけですね。とても便利!
ただし、その仕組み上、IDとパスワードを提供しなければなりません。
つまり、自分の代わりにサービスが代理でログインして情報を取得してるわけですね。やってることはスクレイピングのようです。
銀行系はログインパスワードの他に取引パスワードやワンタイムパスワードを持っていることが多いです。なので、お金を動かしたりとかするのは出来ません。
しかしながら、パスワードを他の人に教えては絶対いけないと小学生でも習います。
例えば、楽天カードを使っている場合は買い物などもできるアカウント情報を渡さなければなりません。
各サービスは安全をうたっていますが、生で情報を格納しているため絶対はありません。
OpenBankAPI
今どきならトークン形式でAPIで取得できるべきだろう。というのが技術的な観点からの解の1つだと思います。
調べてみると、そのようなものがあることが分かりました。
マネーフォワードさんは金融連携機能がコアなので、こうしたアクションもされているのですね。素晴らしいです。
ASCII.jp - マネーフォワードの目指すFintech Open Bank APIとは
@it - FinTechの要はAPI公開――公開側、利用側、ソリューション提供側が語る、その実践ノウハウとは (1/2)
Open Bank Project
チャンピオンアプリとして"マネーフォワード for 住信SBIネット銀行" というのがあります。
結局、APIを使ってくれるところが増えてくれないことには対応アプリも増えようがないという状況です。
それでも、パートナー関係が結べそうなところを見つけて実際にアプリまでリリースしてるのは素晴らしいと思います(2回め)
囲い込み戦略とAPI
APIを提供する側のモチベーションがあまりないのが難しいところです。
囲い込みをしたいはずですからね…。と思っていると、このブログを書いていたらちょうどタイムリーにネタが降ってきました。
TC - 「みずほダイレクトアプリ」にMoneytreeの機能が追加、スタートアップの技術がメガバンクに新風を吹き込む
「みずほダイレクトアプリ」にMoneytreeの口座情報を読み込むデータアグリゲーションAPI「MT LINK」の技術を採用し、一生通帳機能を追加すると発表した。
提携の第一歩として「みずほダイレクトアプリ」にマネーツリーが提供する「一生通帳 by Moneytree」の項目を追加
MT Link, つまり、MoneyTreeリンクということですが、こちらも結構前からあるようでパートナーを広げてるようです。
マネーツリーが株式会社エヌエムシイと「MT LINK」のサービス連携を開始
MT Linkの仕様はわかりませんが、MoneyTreeは家電やnanacoなどのポイントを管理できることがひとつのウリとなっています。
なので、バンク(銀行)APIよりはもう少し柔軟な体系がとられていても不思議ではありません。
公共性を考えるならばOpenBunkAPIのような中立的な立場は非常に重要です。
しかしながら、銀行以外はシャットアウトされてしまいますから難しいところですね。
また、ManeyTreeからすれば、MT Linkを提供しつつ、普及すればOpenBunkAPIも対応してしまえばいいだけです。
となると、マネーフォワードが公共性の高いOpenBunkAPIを一生懸命普及させるほど、敵に塩を送ることになりかねないのも難しさを感じます。
ここは国などが主導でやってくれることを期待したいところではあります。(難しいと思いますけが…)
MoneyLookというサービスではブラウザプラグインを提供していてアカウント情報は手元の端末でパスコードで暗号化。というハイブリッドタイプもあるそうです。妥協点としては悪くないですね。
Wikipedia - MoneyLook