参加動機ですが、前に録音したときに何回リテイクしても棒読みになっちゃうし声質全然変えられないし難しいなーと感じていたからでした。
FaceRig with Live2D と 恋声 を使ってみた
声真似とか上手な人っていると思うのですが、私は真逆で声を作ったりするのができない感じでした。声を変えるってどうゆうことなんだろうと。
また、ヒトカラが好きなのでミックスボイス(地声と裏声が混ざった歌声。粉雪のサビを綺麗に歌うための声質)とかも出せるようになりたいなぁと思うわけですが色々調べてもよくわからないまま。
そんなことを思って月日は経っていたのですが、少数でボイストレーナーの方が無料で教えてくれるというイベントを発見したので申し込みました。倍率3倍に当選しました。ありがたさー!
会場にはゲーミングノートPCとマイク・イヤホンが一人1つ準備されているという豪華な設備!
ソフトウェア全てセットアップ済みでした。最後にお土産まであり至れり尽くせりでした。
内容はおおむね次の通りでした。
- 最初にVカツで声を吹き込むキャラクターを1時間で作成する。
- 波形ソフトを見ながら声を出してみる
- 演技をやってみる
- 声劇をやってみる
- Oculusとバーチャルキャストを使ってセリフ読み上げをしてみる
Vカツによるキャラクター作成
最初に自分が好きなキャラクターを、キャラクターメイキングソフトのVカツで作成を行いました。講師役はなんとソフトウェアの開発者! 参加者の半数はすでに触ったことがある感じでした。
私も予習済みだったので聞きたいことを2点ほど伺いました。
Q1.歩くだけでスカートが貫通してしまうのだけど、どうにもならないか?
A.対応は進めているものの現時点ではそうなる。
#コライダーが円の都合上難しいといったことも教えていただけました。
Q2.VRMで表情のアタッチメントができる。この表情をカスタムすることはできるのか?
A.プルダウンからアタッチできる表情を選択することはできる。しかしながら、表情そのものをカスタマイズすることは現時点ではできない。
最近のVカツアップデートで、ブルーム効果を切ることができるようになったというお話をいただきました。
何が嬉しいかというと、画像として抜き出すときにブルームが滲みとして出てしまうのでこれをカットできるようにとのことでした。
Vカツでは背景画像にグリーンバッグ等を指定することができます。スクリーンショットとして画像化して加工するというプロセスを執り行っている人は注目です。
Vカツのソフト自体は無料ですが、後で使うバーチャルキャストというアプリに読み込ませるためには、本来5000円の有料チケットが必要です。
本講座では運営のアカウントが設定済みでしたので不要でした。
波形ソフトを見ながら声を出してみる
可愛い声の前に、まず女性の声とは?という説明がありました。男性の声と女性の声の違いは何かというと高さ(ピッチ)という印象が強いとされていますが実際にはそうではないとのこと。男性の平均ピッチをドとすると、女性の平均はラぐらいだそうです。1オクターブもない!
声の高さを調整しても、高い声の男性に過ぎないのはフォルマントという要素やしゃべり方の要素が関連しているとのことでした。
声質の変化の付け方としては、舌をえーっと出しながら喋ると声質が変わるはずで、次に舌を戻したまま声質をキープしてみるという作業をしました。
声を司る筋肉は半不随意筋に該当し元々、意識的に制御するのが難しいそうです。 なるほど、声真似が上手な人はこの辺りのカンがあるということなのですね。
感覚を掴むと結構いろいろできるそうなのですが、それは自転車を乗るごとくらしいです。
話の中でミックスボイスに関連した話もあり、裏声になるにつれてフォルマントの山が減っていくので倍音が減る、通った音になるというのも視覚的に見れて面白かったです。
これらのナレッジは講師の同人誌に記載がありますので、詳細は記載しませんが体系的に学べてとても分かりやすかったです。
KawaiiVoiceを目指す本(PDF版)
https://johnkohshs.booth.pm/items/969576
なお、この同人誌は今度の冬コミに加筆されアップデートされるとのこと。後日、同様にデジタル頒布もされるそうです。
演技をやってみる
唐突に始まる「おはようございます、今日も頑張りましょうね」これを最初にキャラクターになりきって吹き込んで聞いてみてくださいとのこと。
録音を聞いてみると、いわゆる棒読みのほかにイントネーション・抑揚やスピードの緩急など細部がキャラクターになっていないといったことがあげられました。
私が「難しい…」とつぶやくと講師の方が拾ってくれて、その通りですとのこと。
作成したキャラクターは3Dモデルのため、ボディランゲージが使えるものの 声が支配的になりがちなバーバルであることを意識するとよいとのことでした。
大げさに色を付けているつもりでも目をつむって声だけ聴くと意外に変化がついていないことに気付けるとのこと。
声だけで相手にたくさんの情報が与えられればコミュニケーションの質が劇的に変わりそうだなと感じました。
一方で、日常生活で意識的にそのようなことはやらないので、目指す方向性によってはちょっと違うかもとも私は感じました。
いずれにせよ、非常に面白い体験ができました。
声劇をやってみる
— 猫井夕菜(ゆうな) (@nekoi7yu) 2018年12月15日
事前にOculusのアップデートを走らせておいたところ、なんとバグを踏んでお試しができなくなってしまいました。
そこで、なぜか講師が持っていた声劇の台本を読み合わせすることに。登場人物は3人いるので3人ペアで実施しました。最後にそれぞれのチームで読み聞かせるという体験をしました。
演劇なんて小学校の学芸会以来でしょうか。終始難しい難しいとあっぷあっぷになっていましたが楽しかったです。
Oculusとバーチャルキャストを使ってセリフ読み上げをしてみる
アップデートしていない利用可能なOculusが数台あったので交代でトライアルしました。私はなぜかセリフ読み上げでなく、げんこつ山の狸さんを歌いながら身体を動かすことに。
声を作りながら身体を動かすとかキャパオーバーにも程があり、脳みそが大変に混乱しました。
講師の方は、声・動きに加えてボタン操作による表情変更を巧みに操って演じられており、すごいなぁとなりました。(語彙力)
さいごに
まさかのお土産がありました!少人数だったので、みんなでご飯に行っていろいろ話してみたいなーと思ったのですが私は風邪でいそいそと帰ったのが唯一の後悔です。
皆様、ありがとうございました。