2020年12月18日金曜日

RISC-V勉強会をオンライン開催しました

RISC-V勉強会@Online 2020 12/18
https://risc-v.connpass.com/event/194872/

 まとめ

  • 前に、 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症を受けてRISC-V勉強会 2020/02 を中止決定しました というブログ記事を書きました。
  • COVID-19が想定以上に長く続き、いわゆるwith COVID-19の時代となりました。
  • オフライン開催に固執すると、せっかく立ち上がりかけた草の根の技術コミュニティが終了することを意味していました。
  • ひとまずはオンライン開催をやってみる という趣旨で開催を行いました
  • 開催した結果、登録者数90人で実際の平均視聴者数60人でした。コメントも4名ぐらいの方がアクティブに書き込んでくれて盛り上がりました
  • YouTubeブランドチャンネルも解説してアーカイブを残しました。
    https://youtube.com/playlist?list=PLTgKwOwgajeuD5TWqfC5ueyVQrH30hmdl
  • 裏では色々考えて準備を進めていました。

with COVID-19時代のコミュニティと今まで

 日本でCOVID-19が広まってもう10ヶ月とか経ちます。思い返すと、自分は before COVID-19の人脈で生活していたなと思いました。これを"貯金"で生活していると形容したりしていました。
すごいありがたいことに、自分が今所属している部署には真っ只中に新卒採用者さんが入ってきたりと、早くも>with COVID-19時代の方が来ました。こうした中でプライベートでお手伝いしているテクニカルコミュニティも before COVID-19のメンバーだけで形成されているのは不健全なのではないかと思うようになりました。

私の人付き合いのスタイルですが、オンラインだけで親しくなった方というのはそういないように感じます。典型的には勉強会やTwitter経由でフォローしあっていたりして、リアルイベントで実際にあって会話してというものです。したがって、私がオンラインでコミュニティ形成に貢献するというのはあまり適当ではないのかと思ってはいるのですが、迷惑をかけない範囲で色々トライ・チャレンジしてみようと思いました。

オンライン開催で考慮したこと

みんなで作るイベントであるということを告知
どうしても運営者・発表者・視聴者と分かれてしまい、視聴者さんは情報集めだけになってしまいがちです。オンライン開催だと視聴者さんの反応が生で見られないので、発表者さんはより一層セミナーを開催しているような体験をすることになってしまいます。まるでこれでは仕事のようです(個人の感想です).
したがって、冒頭挨拶でこの旨を説明し、チャットやマイクをオンにして積極的に発言してもらうように呼びかけを行いました。
嵐対策(安心・安全)
 リアルイベントの時は、会場から出ていただくだけで良いですし、ウオッチもそこまで難しくありません。
 しかし、オンラインだと複数アカウントによるアタックなどを考えなければいけません。これへの対応としては、Zoom開催中は録画していることを明示しました。つまり、抑止としての監視カメラと同じアプローチになります。
 ガバナンスの観点では、広く使われているCoCを示してこれに準拠してもらうように明記しました。また、嵐対応については運営者側にある程度任せていただきたいという同意のもとに開催しました。
 掲載したCoC はこちらです。 https://www.contributor-covenant.org/ja/version/2/0/code_of_conduct/
アーカイブの権利
 せっかく録画しているのでこれをアーカイブして後で誰でも見られるようにしない手はありません。
現在は、YouTubeが無償で動画公開することができる時代なのでこれを使うことにしました。
コミュニティ用のブランドチャンネルを開設しましたが、YouTubeアカウントを持っている発表者さんは、自身のチャンネルで講演内容を掲載したいはずです。(自分の再生時間数や登録者数に寄与しコメントなども直接届くためです)今回はいらっしゃいませんでしたが、その場合は動画ファイルをお渡しして柔軟に対応するつもりでした。幸い、リスト機能を用いることで別チャネルにある動画もまとめることができるため視聴者の観点ではシームレスに過去動画を見ていただくことが可能です。

嵐対策のドリル(訓練)

 嵐さんが来た時のBanのやり方や対応についても運営メンバーの中で会話をして実際にトレーニングも行いました。なお、運営はSlackの #event-org という公開チャンネルで行い興味がある人は誰でも会話に参加できるガバナンスを取っていました。

 そこまでやる必要があるのか?と思われる方もいるかもしれませんが、いきなり「死ね! 死ね死ね!!」みたいのが来た時にすぐに対応できるかというとできないものです。
この場合の例ですと警告なしでBanをすることになります。生命を脅かすような発言については交渉する予知はありません。警告することでかえって逆恨みするなどのリスクを負うことになってしまいます。

 逆にちょっと度が過ぎるかな?という程度の判断が難しい例もあります。「こんなのもしらないんですか?」みたいな発言があったとしましょう。こういったものについては「知識は人によって異なるのでそのような物言いは避けてください」と警告することになります。特に技術的に正しくないことに対して頭に血が上る方はままおられるようです。技術的に正しくとも問題がある表現をされる方を放置するのはメンタルが強い人しか生きられないコミュニティになってしまうので、私はこれを望みません。

 運営が一人だとこの判断を独断で行わなければならず非常に負荷が高いものになります。2,3人運営がいると相互に「これはちょっと問題だよね」と確認しあうことができ自信を持って対応できます。なお、ここでのたとえ話は私が実際に遭遇したことがあるものです。

おわりに

 開催してくれてよかったというご意見も数名から頂いていますが実感としては中々乏しいです。もっとお手軽に安全に開催できるようにしていきたいなというのが所感です。今回はZoomを使いましたが、コミュニティ形成とビデオ通話ができるという観点ではDiscordが適しているのではないかと思っている今日この頃です。ただ、ディスカッションが盛り上がるとスレッド機能が欲しくなるんですよね。引っ越しするのも手間ですし。なんで私がこんなことが考えてるのか?みたいのはまた機会がありましたら。ではでは。

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