2022年1月12日水曜日

OSSライセンスと作者の責任とお金と。

OSSライセンスは自己責任で使ってとなっているものが多いという認識です。
イデオロギーとして作者(公開)の責任を言う者がいても、これを貫くだけだと思います。

OSSライセンスでないフリーソフトとかでも、昔からこれに対応しろだのなんだのと、ものいいがおかしいへんちくりんな方はそれなりに居て、それにうんざりして公開停止になったものはいくらでもあるという認識です。フェードアウトするように歴史に残るものではありませんが。

ここで述べたい事は、公開する以上リスペクトも考えることもできない方々にリーチする可能性はあり、それを踏まえる必要があると思っています。140文字以内で誰もが簡単に発信できるサービスなどが普及する今日ではこれを避けるのは難しいかもしれません。ただ、上記のフリーソフトの話はVectorとかそういう時代の話なのでエゴサしなければ変わりないのと考えるとあまり差は無いのかもしれません。

少し話が違うが、初心者が技術記事を書くなと言われたりするのと近いとも思います。クローラーが勝手に拾ってきて上位に乗せるだけで、情報が汚染されるというのはお門違いだと思います。ただ、このような意見にさらされるのが嫌であれば公開しないという選択になるとは思います。


OSSライセンスは再頒布できるのが特徴です。
ですから、本質的にお金を稼ぐのとは相性が悪く何回でも話のネタになっていますね。

クラウド時代だとSSPLライセンスに切り替えるなど、OSSライセンスを辞めるところも出てきました。
作者がお金を求めることは何も悪くないですが、お金を集めるには難しい性質のライセンスを採用しているのもまた作者であり、長年の課題と向き合うことになるのは仕方ないのかなとは思います。上記の例で言えば、OSSライセンスでなければ利用者が増えなかったかもしれない vs 収益性が得られない というたられば的な話があるかと。

もっともマーケットシェアを得られたのであれば、途中からライセンス変更やモデルを変えるというのは1つ良いアイディアだと思います。一例としては、GitBookというMarkdownをいい感じに表示してくれるホスティングサービスがあるのですが、これは昔はOSSライセンスのMarkdownからジェネレートするようなプロジェクトだったようです。面白い事例です。

この手のネタは、そのような状況に身を置かれて考えさせられるものなので当事者においてはやや酷な話ではありますが、既に長年のネタではありますから昔よりは事前にわかることも多いという認識です。


ちなみに…

このソフトはこんな風に動きます。 と書いてあるのに意図的にデータを全部削除するとかそういうのは自己責任のライセンスを付与していても、そもそも法的にヒットする可能性が大です。

最後に、本記事はくだんについて触発されて書いたものではありますが、内容はそれに対するものではありません。日ごろから一般的に思っている内容でこれを機会に書き出してみました。
くだんについては、いくつかまとめがあるものの経緯がよく理解できなかったので意見を持てていません。(理解を深めたいともあまり思っていません)

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