2018年8月18日土曜日

今日から始めるVTuberワークショップ #02 に参加した #vtuberjustdoit

今日から始めるVTuberワークショップ #02(PANORA×デジタルハリウッド大学大学院)

<お約束>内容には正確さをおいて頑張って書いているつもりですが、個人の偏見等が含まれています。というか、このブログは私の備忘録です。間違っている点などがございましたら、何卒ご容赦ください。また、指摘等についてはツイッター等でしていただければ幸いでございます。

参加の動機

可愛い女の子になることは一般的に難しいと思われていたのですが、本年2018年、ついに誰でもなれる可能性がいよいよ見えてきました。
それで、改めてVRや界隈のトピック2018年7月頭ぐらいから調べたりしていました。
その後、ちょっと仕事を辞めたりして時間ができたので調べたりやってみたりとかをしていたという感じになります。
知見や思うところが固まってきてたところだったので、他の人と交流してみたいと思い参加してみました。

以下は更にそのバックグランドになります。書いてみたら長くなってしまいました。
ワークショップの内容は更にそのしたに記載があるので適宜読み飛ばしてください。
他の方が書いてる記事とかへのリンクでよかったんじゃないかと後悔していますが作文してしまったので晒しておきます。自分なりの捉えている理解なのでまぁ良いでしょう。

自己紹介

知り合いの方からは異口同音に、お前VTuberになりたかったんか!?と言われそうですが、違います。
私はマグロナさんのファンであるのは事実ですが、一応ソフトウェアエンジニアのような仕事をやっている人で、テクノロジー方面に関心がある人です。また、目の前で広がっているブレイクスルーに衝撃を受け世界が変わりそうな予感を持っていて関心を持ってウオッチしておきたいと思っている人です。
絵も全く描けないし、シナリオスクリプト書くこともできないし、モデリングができるわけでもなく、女の子の声が出せるわけでもない人ですが、やってみると、声を出してみる楽しさ、アバターを被ってみることの楽しさを知った人です。
具体的にはFaceRigをセットアップし、恋声で遊んだ経験があります。FaceRig with Live2D と 恋声 を使ってみた

ボイス(声)のブレイクスルー マグロナショックについて

私がこの界隈に興味を持ったトリガーは、絵描きさんのVTuberでマグロナさんです。これに衝撃を受けて最近あれこれしていました。
この衝撃を自分は勝手にマグロナショックと呼称しています。
ちなみにまぐろなちゃんねるの初回投稿日は2018/06/07ということなので、比較的最近の話ということになります。

マグロナショックを文章でいざ述べよというと難しいのですが、キャラクターがとても可愛いが演者(中の人)はおじさんというというものです。
可愛いの構成とは容姿・声・振る舞い(リアクション)などがあると思われます。
マグロナさんはどの構成要素も可愛いのですが、ブレイクスルーの観点では声にあります。
声にはボイスチェンジャーが使われているのですが、そう言われても分からないほど自然な可愛い声をされています。
ボイスチェンジャーは古より存在したのですが、いかにも声質が機械っぽい、ロボットっぽい感じになってしまうということでメインストリームにはなっていませんでした。
ところが投稿された動画はあまりに自然で何が起きているんだ衝撃を与えました。
演者のukyo_rstさんの積極的な情報公開によって、ミックスボイス(高い声という認識ぐらい)でイントネーションを女性化したものをチェンジャーに入力すると極めて自然な変換結果が得られるということが広く知られることとなりました。
このムーブメントを下支えしているものにはニコニコ動画などで両声類(地声と女の子の声が出せるという意味の造語です)といった流行りがあったとかありそうなのですが、割愛します。

ボディ(容姿)のブレイクスルー ねこますショックについて

実は見た目と振る舞いが可愛ければ声は可愛くなくても良いんだよ!というブレイクスルーを起こしたのが、のじゃロリおじさんこと、ねこますさんという認識があります。これも私は勝手にねこますショックと呼称しています。
ねこますショックのトリガーはにゃるらさんの「キミは「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」を知っているか!?」というブログ記事がバズったことにあることは疑いないでしょう。この記事は2017/12/05に投稿されています。
紹介の都合上、時系列が反転していますが、容姿と振る舞いが可愛ければおじさんでもありやんけ!という開拓地が開かれた矢先に、声だっていけるやんけ!となったのがイマココです。

ワークショップの様子

やっと本題です。当日の内容の概略は次のとおりです。
参加人数はざっと観た感じ60~80人ちょっとぐらい?ワークショップは3つのセッションがあったのですがきれいに別れて20名ずつぐらいになりました。
人数は多すぎ少なすぎずちょうど良かったです。また、一般参加には4500円の受講料が必要なため、それなりの人しかいなかったというのも良かった点です。

  • 基調講演が45分
  • 元々の枠は30分でしたが、質問タイムを多くとっていただいたため、次の基礎講座が圧縮されました。 結果的には良い判断だったと思いますので、運営柔軟すごい。
  • 基礎講座が15分
  • 駆け足でパーッと。
  • ワークショップ(前半)が90分
  • 私はLive2Dの入門セッションに参加しました。
  • ワークショップ(後半)が90分
  • 通常は前半に続いて後半を受講するのですが、自分のノートPCではLive2Dが動作しないことが判明し、バーチャルキャストのセッションに参加しました。
  • 交流会とブースデモンストレーションが120分(これが目当てだった)
  • 説明では交流会と書かれていましたが、コの字型にブースデモがありそれの話を聞いたりできるようになっていました。 真ん中のスペースでは絵描きさんがさっそくワークショップの内容を試したりしていたり、数名のグループで雑談が行われるなど良い時間が流れていました。

基調講演 マグロナさんより

トピックとしては次の3本柱でした。
- virtualに存在になってみたい
- 絵描きが受肉してみて
- 声の出し方

どれも示唆に富んでいて来てよかったです。
印象的なのは会場が生マグロナさんだとなって、独特の緊張感や静けさ、感動に包まれていたことです。人間こうなるのか。

質問タイムもあって、自分も聴きたかったことが伺えて大変良かったです。


印象に残ったこととしては、キャラクターデザイン及びLive2Dで苦労したところは?という質問で、髪と答えられていて、拡大してお披露目がありました。
髪に24レイヤー使って物理演算の設定を調整を繰り返されたそうです。
確かに拡大で拝見すると、大きな髪の他に細かく一つ一つオブジェクトに独立している様子をはっきりと見ることができました。
エクステのようにポイントになっているヘアの束に設定されている… というとわかりやすいかも知れません。

基礎講座 PANORA 広田さんより

ワークショップへの参加率などの調査が行われました。
PANORAさんが書いているVTuberの定義などの説明がありました。
VTuberになるうえで、2Dでいくか、3Dでいくか、機材や配信プラットフォームの組み合わせ等々の概要が説明されました。

ワークショップ 仕組みを学ぼう! はじめてのLive2D 神吉李花さんより



絵が描けないのに参加するという何ともなあれですが、制作フローに関心があったためこのセッションに参加しました。

これはネガティブなコメントだと理解しているのですが、あの内容をはじめての~とか初心者と打つのは、完全初心者が白目をむいてしまう可能性が高そうです…。
セッションの水準としては、チュートリアルのテキストとビデオを一通り確認していることが最低ラインで、少し手を動かしているとなお理解がしやすいという感じでした。その観点では初心者向けともいえなくはないのですが、視聴者の想定というのは難しい話ですね…。
これはあくまでも自分が感じた感想なので、他の参加者がどのように感じられたかは不明です。
とはいえ、公式ドキュメントで分かるレベルを知れても面白さがないので、内容としてはとても良かったものと感じています。
強いていうと、今制作フローの何をやっているか分かりにくかったぐらいです。(90分に詰め込んでるから仕方ないよなぁとも思っていました)


バーチャルキャストとVRMで広がるVTuberの世界 助田徹臣さんより

Webニュースで会社が設立されたというのは知っていたのですが、バーチャルキャストがなんぞやというのを全く知らないで参加しました。
内容としては、実際にバーチャルキャストを使いながら、どんなことができるのか?というデモをしながら解説をするといった感じで進んでいきました。知ってるよーという人からすると物足りなかったかも知れませんが、私にはちょうどよかったです。


バーチャルキャストを使うのがはじめての人を中心に入れ替わりで体験して、私も体験させていただくことができました。
驚いたことが、初めてヘッドセットを被ってコントローラーを握ったのにも関わらず、直感的に空間のオブジェクトや操作ができてしまったことです。
例えば、現実の空間に初めて使うペンがあったとします。我々はそのペンがボールペンだろうが鉛筆だろうが、上手に使うことができます。
VR空間でもこのような認識に近い形でオブジェクトを自然に扱うことができたのには衝撃を受けました。
触覚フィードバックとしてはコントローラのバイブレーションのみでした。

女の子のアバターで試させていただいたのですが、制服を着た美少女のため、下を向くとちゃんと腰のあたりにスカートがあったりします。ミラーで容姿を確認したりできるのですが脳みそが肉体が美少女とすぐに認識します。こわいっ。
アバターを変更してちびキャラになると視点の高さがそのままグッと下がって幼女になることができます。ここで面白いのは肉体的な認識は破綻せず自然にこれまた受肉してしまうということでした。
この辺りの仮想体験を言葉にまだ消化できていないですが、感じるものがありました。

このデモンストレーションにはバーチャルキャストを開発しているインフィニットループさんのあねえるさんがレクチャーしていました。この説明がとてもわかり易かったです。現場では補足を講師が喋るというタッグになっていて完成度が高すぎました。
残念ながら私の時はあねえるさんのボイスシステムにトラブルがあってレクチャーを受けることはできなかったのですが、体験された方は相当なユーザー体験だったようです。



なお、デモンストレーションでハグをする、頭を撫でるといったスキンシップをしてくれたり、したりするのですが、これがかなり気恥ずかしいです。
特にハグは自分は逃げそうになりました。顔が近すぎるんですよね。完全に知らない人にパーソナリティスペースを侵害される気持ちでした。
もうそのレベルで没入する仮想体験ができてしまうところに現実があります。

この体験がメジャーになってない理由はほぼ機材のコストだろうというのが自分の認識となりました。
それなりのPC、20万、トラッカーに20万とかで 予算的には40万程投資が必要だからです。それと広めのお部屋とかね。
40万で割と最高の環境を揃えられるということで、ボーナスニコニコ一括払いができそうな価格帯であると考えるとめちゃくちゃ高い!というわけでもないと思っています。

なお、このユーザー体験のクオリティはVR全部だとは全く思っていなくて、どちらかというとアプリケーション次第であろうと認識しています。
ちょっと思案したところ、恐らくバーチャルキャストというアプリケーションの作り込みが非常に高いものと推定しています。

交流会で講師の方とも意見交換させて頂いたりしてとても刺激的でした。
界隈ではエンジニアや企画者が不足しているとのことなので、黎明期に手を動かして歴史を作っていきたいという人は今がチャンスっぽいです。

バーチャル同人誌頒布と囲み雑談


500円で同人誌を買うと30秒お話したり、写真撮影できるという謎のアイドルの現場が出現しました…。すげぇ。
同人誌が売り切れると囲みで雑談をしたりしました。比較的少人数で対談できたのは非常に刺激になりました。
雑談では終始参加者とマグロナさんのナレッジやバックグランドなどについて伺うことに専念して情報収集に務めさせていただきました。
うざいと感じていた人がいたらごめんなさい。

クローズと二次会

あっという間に19時になってしまったのですが、話足りないと感じてその場で二次会の提案をしてしまいました。
初対面で急に声をかけたのにもかかわらずご一緒して頂き誠にありがとうございました。



運営について

内容と人数感、費用はちょうど良い感じでした。
得られたナレッジの公開可能な範囲等のレギュレーションは簡単で良いので明文化しておいてほしかったです。
ハッシュタグはこれというのもイベントページには書かれていなかったですし。
有償のワークショップの場合、内容の公開範囲は限定されているとかは一般的にあるためです。

まとめ

ボソボソと個人的に調べていたおかげで今回のワークショップを大変有意義に過ごすことができました。
改めて、人生何が役に立つかわからないものだなぁと感じました。



VR界隈やVTuberといったムーブメントがメジャーになるのか、一過性のものに過ぎないのかはまだ確定していないと感じています。
2年後、4年後、10年後と言ったタームでこの辺りがどうなっていくかは非常に興味深いので、これからもゆるふわに関心を持っていきたいと思います。

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