2010年12月22日水曜日

ロングテール理論がもたらすセミプロコンテンツ

クリプトン管理のVOCALOID曲ネット配信、非営利なら著作権料免除 JRCと協力
ざっくりいうと、ボーカロイドでカラオケ配信などをしている人(コンテンツ提供者)がきちんと利益を回収できる仕組みを用意しましたよというニュース。通常、著作権でお金を得る場合は個人間の契約になるのですがコンテンツを作っている人と使う人はたくさんいるのでその間に権利の関係をうまくやってくれる業者が仲介します。これが有名なJASRACのお仕事です。
今まではボーカロイドを中心としたアマチュアはJASRACに登録することなくカラオケ配信を許可していました。これはファンサービスという要素が強いのですが、欠点として配信者側が手続がめんどくさいからフリーで使わせろというのが条件だったようです。ちなみに、カラオケが好きな人ならご存知かもしれませんが今やランキング上位はこのような楽曲が多く締めているのです。つまり、カラオケ配信者は無償のコンテンツを利用して利益を得ていたのです。もちろん契約なので問題はありません。しかし、本質的には適切な利益を受ける権利を著作権者は有しています。
では、なぜコンテンツ提供者は既存の枠組みJASRACを活用しなかったのでしょうか。実はJASRACには使用用途によって柔軟に契約を変更することができません。これは自分で歌って動画で公開するなどの行為全てに関しても権利を主張し利益を回収するという契約になっているというものです。これは多くのセミプロコンテンツ提供者の本望ではありません。つまり、自分のコンテンツで金銭的利益を得ている人から回収したいというのが本音なのです。しかし、今まではそのような権利仲介をしてくれる業者がいませんでした。
そこで今回JASRACではないJRCという業者がこれをやるということを表明したのです。
Youtube,ニコニコ動画をはじめとしてプロに近い品質のコンテンツをセミプロとかいったりしますが、「ロングテール理論」によってこれだけで十分な利益が出せることがわかっています。このようなコンテンツを適切に保護していくことが新しい文化を切り開く重要な礎になるのです。

とか書いてみるテスト。

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