この記事はQt Advent Calendar 2016の8日目として書かれました。
ことの発端は次のメーリングリストの投稿からです。
[Qt-users:529] Qt Creator 翻訳レビュー依頼
勉強会開催のアナウンスなどQtユーザ会のメーリングリストがありますので、未登録の方はぜひ参加してみて下さい。
流量はそんなに多くないのでお気軽にどうぞ。
http://qt-users.jp/mailman/listinfo/qt-users
QtCreatorとはいわゆる統合開発環境(IDE)です。
非常に軽快でデバッガーやGitとの連携もよく出来ています。
朝木さんという方が昔より日本語翻訳の取りまとめをしてくださっています。
今回は翻訳そのものではなく、レビューのお手伝いになります。
翻訳のレビューとは?
日本語の言い回し、タイポなどとにかく気になることは何でもです。
なお、レビューしたからマージ(取り込まれる)わけではありません。メンテナーという方が最終的にはマージします。
じゃあ、レビュー要らないじゃん。と思われますが、メンテナーが必ずしも日本語ができるわけではありません。
よって、+1、良いね。がたくさんあれば取り込んでも良いと判断する1つの材料になるわけです。
QtプロジェクトではコードのレビューはGerritというシステムを使っています。
翻訳もリソースファイルの更新ですので、手順はソースコードと一緒です。
このシステムでは、行にコメントを挿入できる。コメントをつけることができる。+1,ー1をつける。です。
基本的に英語でコメントを付けてやる必要があります。
MB(メガバイト)とMiB(ミビバイト)の使い分けなどがあり、その辺の指摘などを行いました。
またQtCreatorの機能としてロケーターと呼ばれるクイックコマンドの機能があります。Git周りの翻訳はどうあるべきかなどの議論をしました。
単純な指摘は埋め込みコメントで、込み入った話や調整しておきたい内容については、メーリングリストに返信の形で進めました。
やり方:
まずはQtプロジェクトのアカウントを作成する必要があります。
やり方が2016年の半ば当たりから変わっています。(昔はアカウント管理がばらばらになってしまっていました)
現在のやり方は下記にあります。
https://wiki.qt.io/Setting_up_Gerrit#How_to_get_started_-_Gerrit_registration
翻訳そのものは日本語の場合、
これらの準備や取りまとめとパッチの提出を朝木さんがやってくださっている格好です。
https://www.transifex.com/qt-users-jp/qt-creator/
修正:
たまたま翻訳の話がツイッター上であって正しい実態はこちらでした。
こうゆう事情なので、個人的なオススメとしましては、Qtユーザー会のメーリングリストで一言確認するのがベターかなぁと思いました。
アップストリームを直接編集してコミットまで出してしまうというのも全く問題ありません。
@hermit4 @nekomatu マスターはhttps://t.co/QL3gOmuPX5のgitです。tansifexは無視してマージ後にアップロードになります。(今、transifex側が最新か定かでは無くて…。)
— 朝木卓見 (@takumiasaki) 2016年12月5日
@hermit4 @nekomatu transifexは基本的に最新版を置いておく形が理想です。今なら4.2向けの翻訳です。通知とか履歴とかが不十分で色々使いにくいのでついつい手元で作業しがちですが。
— 朝木卓見 (@takumiasaki) 2016年12月6日
実のところ、QtCreatorは英語で使っていたりします。
せっかくのオープンソースプロジェクトなので、何か貢献できることがないかなぁと思っていてレビューぐらいなら出来るなと思ってやってみました。
レビューシステムのGerritのインタフェースは英語ですがお手軽にできるのでチャレンジしてみるのは良いと思います!
ではでは。
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